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2014年04月02日

男の隠れ家13

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深夜0:00をまわったところ、花月(ハナゲツ)の深夜、久し振りに(4日振り)に隠れ家にて、大好きなレコードを味わいながらモノ思いにふける。至福のひと時。
ここ4日間寝不足が続いた。夜な夜な店で朝方まで、GAIOLA秋冬の生地と格闘。もうオーダー終わってたんじゃないのって?
一応終わっていたんです。生地の売り切れ、キャンセルはつきもの。ところがそれが異常に多かった。
そりゃないぜ、チョチョリーナ!この期に及んで。普通ならガックリくるところ。当然ショ~ックですよ。
それを選ぶのに相当の時間と労力を使ったんだから。ようやく生み出した結論がキャンセルの嵐。
モデルのキャンセルも重なり、何人かのお客様には大変ご迷惑をおかけいたしました。
ワクワクして仕上がりを楽しみにしておられた方の落胆は大きかったです。申し訳ございません。
ただ、僕もメゲててもしょうがない。「まぁ、いいか!」切り替えの早いのは、僕の長所。
と言う訳で、イチから戦略練り直し。はっきり言って服のセレクトに完璧はない。インスピレーションです。その時の気分によって、セレクトも違うもんです。
理想のスーツ屋を目指す為、もう一度チャレンジできるじゃない。幸せだなぁ。ポジティブ。単なるバカ?今
秋はどんな服に囲まれ、どんな売り場を作ろうか。実はリニューアルの話進んでないんです。ウソつきです。いや、来てくれない業者が悪い!
深夜0:00まわって、4月1日。増税かぁ。お客様来てくれるかなぁ。あなたが消費税8%第一号のお客様になってみませんか?商品持って、記念撮影しますか。
「8%なんて俺には関係ないぜ!」格好イイ~ネ。
「アルバーノプライスがあれば、3%の差なんて問題ないよ。」
「ナイス!その通りでございますよ。」
さて、隠れ家のあちこちに散乱するレコード。選んだのは、チャーリー・パーカー。
たまには、コテコテのジャズ気分。ブロウするサックス。「LOVER MAN」いいねぇ。
バスキアも大好きだったらしい。彼もニューヨークのど真ん中で、チャーリーのサックスに酔いながら、アートのイメージめぐらしていたんだろう。
僕も夢の店のイメージしようかな。アウトローなイメージ。キレイに整頓されたセレクトショップには魅力を感じない。朽ちかけた感じがいい。怪しさがあって、カオスかな。ニューヨークの古着屋的感覚。
「何があるんだろう?」そこにナポリの粋な洋服が、安い値段で転がっている。
高級なナポリ服は、今は無縁。僕は中途半端なヤツなんです。安いにこしたことはない派。自分の心の中にナポリ気分が広がれば幸せ。
「服に着られている」。よくあまり良くない意味で使われる。
僕は着られてもいい、と思うんですよ。ナポリの色気溢れる服なら、自分が負ける。しょうがないんです。服に存在感があるのだから。いつかはその服に追いつければいいんですよ。服は、やはりモチベーションだ。僕もガイオラ着て思うんです。
「まだまだ着られているな。ナポリ服、60までには自分のものにしたい。」
さて、もう一枚いきましょう。
大好きなブルースマン。JIMMIY REED。ギター、ハープそして、けだるいヴォーカル。何とも言えないレコードの臨場感。これはCDのクリアな音とは全く別物。どんなにデジタルが進もうが、アナログのこの感覚は、宝ですよ。文化遺産だな。
とりとめもなく書いてしまいました。ホント最近考え方が変わってきた。なんか今までのような服屋のスタイルに疑問を感じてきた。毎年、毎シーズン同じことの繰り返し。当然ビジネスですから、マニアックすぎることはマズい。ある程度決まった枠の中で、独自性を追求していきたい。それが時代錯誤であっても。
今でもそのように意識はしてるんですが、さらに掘り下げていきたい。
難しいかな?でも、常識を破っていかないと、なんか段々つまらなくなっていくような気がする。これからが大事だ。考え方、見る方向、距離感を変えることで、自分自身がトキめいてないと。
売上げにこだわると、つまらないものになるような気がする。負け惜しみなのかな。でも、売上げが下がっても、ファンが減っても自己責任。
ひとつ言えることは、自分が楽しいと思う道を選ぶ、選んだ。だから後悔はない、ということ。

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