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2014年02月01日

アルバーノ的プライス考

僕は人一倍プライスにこだわる。どんなに素晴らしいものでも、気にいったものでも、自分目線からはずれるものは扱いたくない。買おうとは思わない。頑固だ。いろんな人がいるんだから、店のセレクトも自分目線にこだわる必要はないのかもしれない。だから、すごく高額な商品からリーズナブルなものまでバリエーション豊かに品揃えする店が、日本ではある時から増えてきた。モチロン高級店、安売り店と形態もある。僕が考える理想の店。それはクオリティとプライスのバランスがとれていて、プライスの幅が狭く、沢山の種類のものがディープに並ぶ。高級店でもなく、安売り店でもない。高い安いはお客様が決めるものだ。イタリアものは高いというのが相場だ。試着されて、「これいくら?こんなイタリア製がこの値段って結構安くない?!」
これが僕の理想。
日本で売られているインポート品には二通りある。完全に代理店がプライスをコントロールするものと代理店から下代で仕入れたり、直輸入によって原価で仕入れて、店側がプライスを決定できるもの。前者のものも当店は扱っている。ただ、僕の理想は後者であり、プライスも自分の目でジャッジしたい。
ボリオリ、フィナモレ、シーラップ…いろんなブランドを直輸入してきた。どんな世界でもブランドが有名になれば、プライスは固定してくる。常識だ。でも、そんな名前が通ったものだけがいいものなのか。プライスがはっきりしているものが安心できるのか。そういうものに悪いモノはないだろう。でも、まだまだ値がつかないお宝は眠っているし、これから登場するかもしれない。
そんなお宝の探検隊でありたいし、自分の目線で値付けすることを楽しみたい。生きがいにしたい。値付けされた有名ブランドばかりじゃ夢がないじゃない。
僕はビジネスの成功者になれるような器じゃない。目線は高くない。単なる小市民。
だから、プライスにはこだわる。小市民的イタリアンショップ。そんな店も面白いだろう。
今年もHPにプライスは出さないだろう。見る方にイメージして欲しい。
クイズ形式もいいだろう。例えば、「このブランドのジャケットのプライス、ズバリ当てましょう!」(消費税抜きだよ。)当たった方には、とびきりのご褒美がまってるかも??そしたら、HPのアクセス数も増えるかな。
もちろんブツは触ってみなきゃ、着てみなきゃわからない。だから、HPだけで判断するのは難しいかな。
世の中にプライスなんてなくなってしまえばいいんだ。(また、大げさになってきたぞ。)
増税が待ってる今だからこそ、ユーロ高による値上げが待ってるインポートものだから、今あえてプライスについて考えたい。

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