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2013年03月30日

心にしみる名作ドラマ

坂口良子が亡くなった。57歳。キャンディーズのスーちゃんもそうだけど早すぎるよ。
若い方には、自分のお母さん位の年齢でしょう。僕にとっては、風吹ジュン・岡田奈々と共に憧れのお姉さん的存在でした。残念です。
坂口良子と言えば、何と言っても「前略おふくろ様」です。ドラマでの坂口良子。イヤ~本当可愛かったっスよ。
「前略おふくろ様」の話は、昨年大滝秀治が亡くなった時に書こうと思っていたんですけど…。と言うのは、僕が今までで好きなテレビドラマベスト1なんです。
知らない方も多いでしょうけど、脚本・倉本聡。倉本ワールドと言えば「北の国から」ですよね。でも、「北の国から」の原型になったのが、「前略おふくろ様」なんです。
内容はどこにでもある日常のささいな出来事を、東京の下町の料亭を舞台に描かれています。昭和の人情ドラマは沢山ありましたが、そこは倉本ワールド。ストーリーがどうこういうより、仕事・家族・恋・友情における人間心理をいろんな角度から描いています。
主人公のナレーションがキーワードになります。(北の国からもそうです。)ショーケン(萩原健一)が主役ですが、当時役者としても「傷だらけの天使」、「太陽にほえろ」でアウトローな役を演じ、若者からカリスマ的人気(BIGIを有名にし、日本にファッション革命を起こした)だった彼が一転、スポーツ刈りで板前役。純朴な青年を演じるという、このギャップがショッキングでした。
ショーケン頑張って欲しいなぁ。相棒の水谷豊も「相棒」で頑張ってるんだから。
そして、脇を固めるキャストがこれまた個性派揃い。なんと言っても梅宮辰夫の存在感。男の中の男。恰好良すぎです。桃井かおりのあの口調もこのドラマから始まった?そして、倉本ワールドには欠かせない大滝秀治の熱い台詞。川谷拓三、室田日出男。味のあるいい役者。大好きでした。
作品は人情ドラマなので、役者の演技力・表現力にひきこまれました。
倉本作品、壮大なスケールの「北の国から」は確かに名作です。テーマ・キャスティング・面白さでは「前略おふくろ様」は、大人の方には考えさせられ、楽しんでもらえるとと思います。
僕も30代にⅠとⅡを見直したんですけど、ものすごく心うたれました。
皆さんにも見て欲しいなぁ、今の時代だからこそ。今の時代が失くしてしまったもの、忘れてきた何かを昭和レトロなこのドラマで見つけられるんじゃないかな。
ところで、VHSで見たんですけどDVDは出てないのかなぁ。(レンタルにはなかった。)
とにかく坂口良子のカワイさだけでも見て損はないですよ。

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