HOME > Blog
2012年08月27日

無意識的接客マニュアル

今新作紹介を書いていたら、タイミング良く常連さんが来店です。クロージングを見ておられたので、モチロン接客します。「いい秋物入ってますよ。」そして、着せて、着せて、着させて、着せて…。これが、アルバーノ名物「あなたも着せ替え人形接客」
常連さんには新入荷、そして新作を、初めてそうな方には当店自信作や僕の好きなものをどんどん着てもらう。無意識なんですよ。条件反射で手が動くんです。お客さんが望んでなくても強引に着てもらいます。
お客様が商品を見ておられる間に、僕の手はお客様サイズのフィナモレシャツのボタンをはずしています。タイミングを見て「あたららしいボタンダウン入ったので、ちょっと袖通してみて下さい。」シャツの前を開けて、後ろから羽織らせる状態に。有無を言わせません。「えっ何??」もうシャツの袖はお客様の腕を通過しています。まぁ、大体のの方は断る間もなく着せられる訳です。「この新作ボタンダウンどう思われます?」耳元でささやきます。「どうでしょうか?と言われても…?イイカモ!」そうなることもある訳です。余計なお世話!イヤがられる場合も当然あるでしょう。今の時代接客はソフトに。お客様本位にですから。ちょっと強引なのはわかっております。ただ本当サービス精神のつもりなんです。僕勝手な思いですが、買うつもりもないのにあれこれ着せてとも言えないでしょう。だから、こちらの責任で着てもらうのです。と、同時にお客様の率直な感想、反応もみたいのです。言葉はなくても結構です。お客様の顔の表情のゆるみ、微妙に一瞬キラっと光る目の輝き。見逃さないようにしないと。
ボリオリのコートモデル、フィナモレのセルジオ、シーラップのコート…着せまくりましたね。頼まれてもいないのに。来店された方、ほとんど全員に着てもらっていました。でも、気がつけばそれがヒット商品になってるんです。
今日は僕がフィナモレのモデルになる予定でしたが、細マッチョの常連さんにモデルになってもらいました。これからもお客様には僕の責任でバンバン羽織ってもらいます。決して買ってもらおうなんて思ってませんよ。ご安心を。ただ、お客様が本気で欲しくなった時は…そりゃ責任はもてません。

COPYRIGHT 2010(c)Albano ALL RIGHTS RESERVED.