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2012年04月03日

幻のニットブランド

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毎日エレベーターの様に気温が上がったり下がったり。今日は何を着ようか?と毎朝悩みます。選んだのはフィナモレの白シャツにノティファイの白スキニー。そして、シャツの上には長年愛用しているフランコ・ジッケの黒のニット。
このニットは手放せません。薄手のハイゲージでストレッチウールのニット。これが丈夫なんです。サイズ感もジャストフィット。何年着てるかなぁ。
フランコ・ジッケ。皆さん聞きなれないブランドでしょう。あまり雑誌に登場はしませんが、昔はイタリアのジョンスメドレーと言われ、大手セレクトショップでも扱われていました。初めはフェリージを扱うフィーゴさんが輸入していましたが、その後代わりまして当店で直輸入するようになりました。豊富なカラーバリエーションはすごかったですね。
アイテムごとにメインを決めて奥行きをもたせて仕入れるやり方は、アルバーノ流です。ハイゲージのシーアイランドコットン等ワンシーズンで15色位やっていましたね。紡績業を100年位やっていたブランドなので、糸の質も良かったです。ジッケファンも大勢いました。
しかし、数年前に経営破綻しました。歴史あるブランドなので、新しいスポンサーがつき今でもブランドとしては存続していますが、工場も変わりクォリティも変わりました。(いちおう見てみました。)そんな訳で残念ながら今は扱っておりません。
今も店内にシーアイランドコットンのハイゲージニットが多少残っています。冬はミドル、ローゲージのニットカーディガン、ブルゾンが大ヒットしました。来秋冬の展示会では行くところところで、ニットブルゾン、ジャケットが花盛りでした。当然仕入れましたよ。やはりトレンドも取り入れていくことは、この業界のオキテですから。ただ、ハイゲージ・ミドルゲージのベーシックニットは好調とは言えません。定番とは言え皆さん何枚もお持ちでしょうから、ちょっと一服かな。
僕の春のカジュアルスタイルには、ハイゲージニットと巻き物のコンビネーションが永久不滅です。でも、そんなスタイル最近少ないよ。いいんです。店内に残っているフランコ・ジッケのニットを毎年一枚ずつ僕のワードロープに入れていきますから。
「さぁ今年は何色のニットにしようかな。」

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