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2011年11月05日

見えないものが見えた?-ランティコガルダローバ

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以前から何度もお誘いはあった代理店。扱っているものはあまり聞きなれないブランド、明らかにナポリサルトの高級服が中心で僕の店の品揃えとは釣り合わない、憧れはあっても縁がないものとあまり興味がわきませんでした。
ところが、どこでどうなったんでしょう。気がついたら今のアルバーノにはなくてはならない、目が離せない存在になっていました。不思議なものですね。縁があったのでしょうか?
何の話かと言えば、2年程前から取り引きを始めた「アルヴェスティ」のことです。初めてショールームを訪ねた時に、そこの社長さんにいろいろ説明をしてもらったのを覚えています。風貌にインパクトありました。その後数か所他でその社長さんの噂を耳にしました。
「彼はナポリとか南の方が好きだから。」
いろんな代理店はありますが、アルヴェスティはちょっと異質な匂いがする。南イタリアへのこだわり。社長の審美眼。青山の名店スティーヴさんの影響もあってか、ナポリ・南イタリアに僕の気分が向いてきました。アルヴェスティのちょっとマニアックな部分が僕の何かを刺激します。GAIOLA,Gi.Capri,ボリエッロ、カラブレーゼ…。高価なサルトは無理でも、このあたりのブランドならアルバーノに新しい風を運んでくれるんじゃないか?正直なところ今の商品のセレクトに釈然としないものも感じていました。
タイミングなんかな?数年来のお誘いに見向きもしなかったのに…。
今年アルヴェスティの事務所、ショールームが移転しました。その1、2Fが「ランティコガルダローバ」という直営店になっています。
「ショールームの壁、床すべてやり直しして、什器はわざわざイタリアで買い付けてきたんですよ。
改装費・什器の送料がすっごくかかりましたよ。何もそこまでやらなくても…ねぇ。」と営業の牛谷さんが言ってました。でも、僕には社長のこだわりが伝わってきました。
そして、ショップの中を見せてもらいました。社長の心の中がはっきりと見えました。商品セレクト、インテリアセンス、ヴィンテージマニア…僕と同じ匂い。ソファ、シャンデリア、ライト、小物全てイタリアのアンティークらしいです。ビンビン伝わってきます。
「恐れ入りました。こりゃ筋金入りだわ。」圧巻の店内にしばし言葉を失いました。写真を撮らせてもらいました。
アルヴェスティとの付き合いは始まったばかり。しかし、僕は確信しました。このつきあいは長く続くものになりそうだぞ。

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