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2011年10月21日

東山BLUE

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久しぶりのブログです。お待たせしました。(こんな長文のブログ待ってないって?!)
パソコンの故障で元々パソコンについてはちんぷんかんぷんの僕があわてても、しょうがないんですけど
知らん顔している訳にもいかず、心配そうに見守るのが精一杯でした。寿命となり新しいパソコンが来て、苦手な操作を教わり(インターネットを見るだけなんですけど)、故障の間に入荷した商品をHPにアップする段取りに追われ、プライベートなブログどころではありませんでした。洋服・旅・音楽・趣味…ネタはいろいろあったんですが、またこれからマイペースで書いていきます。
さて先日、地元の美術館に久しぶりに行ってきました。ある絵を観る為に。その日は最終日。仕事前に朝イチで入りました。僕の重い腰を上げさせたのは、日本画家の東山魁夷です。恥ずかしながら最近まで彼の事は知りませんでした。緑の湖畔に白い小さな馬の絵は、確かお酒のコマーシャルに使われていたような記憶が…。大分前ですが母親が長野の東山魁夷美術館へ行った時に買ってきた画集をみせてもらいました。大自然の生命の輝きを詩情豊かに描く東山ワールドに惹きこまれました。心の奥深いところに安らぎを与えてくれました。僕の大好きなエドワード・ホッパーと何かだぶります。好きなものに理由はないですけど、なんでしょうね?共通点。やっぱり色づかい。色の持つ感受性。数か月前NHKでまさにその東山の独特な色だしについて検証していました。題材になったのは「年暮る」という作品。大晦日の雪の京都の町の風景を絵にしたものです。「うわぁ~この絵好きかも!どうやったらこんな色が出せるるんだろ。」その絵が伝える青白い世界。これが東山ブルーです。
日本人の目から見た、表現したブルー。ブルーフェチの僕。今のファッションの仕事でも僕にとって「青」は、永遠のテーマです。スーツ・ジャケット・シャツ・ニット・タイ…。「青」にこだわっていきたい。同じ青は二つとない。当然イタリア人は青色に対する想いは熱い。ブルーと言っても呼び名がいろいろある。いろんな青が存在する。入場して最初に東山の作品が並ぶ。写真でみた名作があちこちに。東山の信条「描くこと」は「祈ること」。人生を春夏秋冬に例える。東山ブルーだけじゃない。グリーン・グレー・オレンジ・白…。すべてが東山カラー。その繊細で微妙な色を僕の目に焼き付ける。そして、東山のコーナーの一番最後にお目当ての「年暮る」が現れた。大きな絵ではなかった。近づいたり、離れたり。一見すると単調で地味な作品。でも、ものすごく落ち着くブルー。日本の青だ。その絵にコーティングされたような青白い濃淡は、僕の中でひときわ輝いていた。僕にはそこだけ時間が止まったように感じた。僕はその絵から離れることができなかった。仕事さえなければ、ずっとそこにいたかもしれない。
ずっと感じていたかった…。東山ワールドに浸っていたかった。

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