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2011年09月10日

人生の選択…僕の選択。

昨日NHKで気仙沼のとある商店街の復興に向けての取り組みについての番組を放送していた。同じように商店街で店を構える者として、非常に考えさせられました。生活と仕事を一瞬にして失うという現実に立たされた辛さ、絶望感と喪失感そして待っているのは、人生の選択…。
瓦礫に埋まった商店街跡地に仮設の雑居ビルを国に建ててもらい、そこに再建を望む店舗が入り、街が整備されるまで共同営業し準備資金を貯める。ということだ。まさにゼロからのスタートだ。
ジャズ喫茶を経営していた店主は、店を再開するならば今の場所しか考えられない。と言い、壊れたスピーカーを磨く。地域に対する想い、人と人との触れ合い。ショッピングセンターやファッションビルのように人工的に作られたものではない、生活の中で自然に発生し、長い年月をかけて作られてきた独自の世界。街を商店街を愛する想い。僕達も失いかけている気持ち。羨ましく思った。
もしも、自分がそういう立場に立たされたのならば…??どの道を選択する?
四代続いてきた店。その事が頭をよぎるがそれよりも僕自身だ。長年続けてきた今の場所を離れるのか?仮設ビル等に入り同じ場所で再出発するのか?勿論商売を辞めるという選択肢もある。今の時代商売はインターネット全盛だ。だったら場所に拘る必要はないんじゃないか?しかし、商売以前にここは僕が生まれ育った場所だ。愛着はすごくある。何代商売を続けてきたかではない。これから僕がどう生きていくかなのだ。僕自身のアイデンティティと洋服屋の自分との距離感。そして忘れてならないのは資金。多少苦しくても生活していけるのなら、自分の店を必要としている人がいるならば、続けていくだろう。応援してくれる人がいるということは、大きな後ろ盾になる。
土地への愛着とは別だが、番組の最後にプロジェクトのリーダーが涙ながらに話した言葉が僕の心に響いた。
寝る暇も惜しんでボランティア支援の書類を書く日々。「全然つらくないんですよ。当たり前のことをやっているだけですから。僕のように時間に追われる程仕事があると言う事がどんなに幸せな事か。仕事がなく何もしない事がどんなに辛い事か。そんな人が沢山いると思うと僕はすっごく幸せですよ。」
一生懸命自分をかける事がある事が、人間生きていく大きな支えになるんだと思う。

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