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2011年08月20日

男の隠れ家9

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お盆が過ぎ、8月が終わりに近づくと何か淋しい気分になっていくのは僕だけでしょうか?
子供の頃の夏休みが終わりに近づく物悲しさ。未だに身についているんですかね。日曜の夕方のやるせなさ。「サザエさん」が始まる頃のなんとも言えない気分と似ているかな。
しかし、暑さはまだまだ続きます。いつまでやら。この暑さにも関係なしに来店されるお客様は「秋物入っているんだね。」と目を輝かされ、試着、購入される。本当オヤジ服のこの世界、以前と何かが違ってきている。この動向の早さ「もう少し早く来るべきだったな。出遅れたか。」とお気に入りの商品のサイズがなくなっていて、くやしさをにじませる方。秋物が入荷して、まだ2週間ですよ。僕達にとっては嬉しい悲鳴です。
本当世の中変わったものだ。このペースが続いてくれれば、ウハウハなんですけどね。
そうはいかないのがこの業界。商品もっと入れとけばよかった。と後悔するのも今だけ。シーズンオフにはちゃんと帳尻が合っているんだよね。これが。
なんて考えながら隠れ家にて、皆様にはお見せできないようなみだらな姿でブログを書きながらアナログレコードに酔っております。
CD10枚まとめてかかってきても、かなわないほど良かレコードの音色にユルユルです。
今日は京都のお客様から頂いた高級なお香「しらかわ」を焚いています。これがまたたまらなく上品ないい香り。さすが京都のお香は違うわ。匂いフェチの僕の全身はダラダラです。
今かかっているのは、スタンゲッツ。有名なライブアルバムからボサノヴァ大名曲「CORCOVADO」。アストラッド・ジルベルトのハスキー、セクシーな声にメロメロです。
話は変わりますが、皆さんお盆はどのようにお過ごしでしたか?
僕は小学校の同窓会があり行ってきました。小さい小学校なんですけど、僕らの二級上にノーベル賞を受賞されたあの田中耕一さんがいたんですよ。近所の奴はよく一緒に遊んだそうです。小学校の同窓会いいですよ。ちょっと想いを寄せたあの娘は来てなかったけど、驚きあり、感激あり、懐かしさあり。40年前にタイムスリップして昔話を肴に酒を飲むのもいいもんです。
「相変わらず高い服売ってんのか。値段高くして騙してんやろ。」「お前の店の忙しい時遊びに行ったら、すごいイヤな顔されてお茶の一杯もでんかったのぅ。」相変わらず口の悪い奴。
「お前給食で魚フライのメニューの時、必ずビニール袋持ってきて、うまいことカバンの中に入れとったな。」余計な事を覚えている奴。確かにカバンの中油っぽかったな。
「祐一の部屋行ったら、岡田奈々(懐かしい)のポスターでいっぱいだったのぉ。」
「俺アグネスチャンのファンだったから、そりゃ違うぞ。」
「いや絶対間違いない。神様に誓う。」と言い張る奴。そういえばアグネスのポスターはなかったから、僕の記憶違いか?なんて他愛もない話が続く。
まぁ50歳になり外見は化ける奴が多いけど、根本的な部分は何も変わってないんだよね。なんかそこに他では絶対味わえない、オリジナルの空気が流れていた。それもすごく温かく優しく。
A.M2:00を回っています。次は最近亡くなったけど、僕の大好きな声のシンガー、フィービー・スノウの邦題「サンフランシスコ・ベイブルース」です。
初めて聴いたのはいつだったかな。彼女のワンアンドオンリーなフォーキーブルースな声。沁みます。レコードのボーカルの声ってCDと違ってキレはないんだけど、エコーがかかっていて本当にジワジワくるんです。
今では音楽中毒の僕ですけど、小学校時代は音楽の時間が大嫌いで音楽の授業の時に限ってよく忘れ物をして、教室の後ろによく立たされてました。同窓会にはその時の先生も来ておられて、条件反射でほっぺをつめられた上にひねりもいれられ、それが注射より痛かった事を思い出しました。
とにかく音楽なんかなくなればいいと思っていた位大嫌いだった僕が、今ではエラそうに愛聴盤シリーズなんか書いて、最高だの癒されるだの書いているんですから…なんなんでしょうね。
「人生って、不思議なものですね~♪」by美空ひばり

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