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2011年03月08日

男の隠れ家 7

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今週またまた東京出張。今秋冬の仕入れも本当に追い込みです。土・日に代理店さんからサンプル、布地が大量に送られてきました。昔から直輸入しているものは、代理店に出向いてのオーダーすると時間が足りないので、無理を言って土・日にサンプルを貸し出してもらっています。土・日は接客をしながら同時にオーダーショーが始まります。「これどう思います?」とお得意様に意見を聞いたりします。それを楽しみに来店される方もいらっしゃいますし、大歓迎です。
ファブリック(カーテン生地から壁紙までなんでも)には、目がない僕。当然血が騒ぎますよ。世の中の傾向を雑誌で見たり、お客様のニーズを考えながら売れそうなものをセレクトします。でもイタリア製品仕入れの醍醐味は、その中に自分流のテイスト・思い入れを注入できることです。
今目の前にジャケットのヴィンテージのファブリックが山積みになっています。夜も深まりビジネスサイドでの仕入れがひと段落したら、今度は僕のお楽しみ、妄想仕入れサイドの始まりです。例によって隠れ家にて好きなレコードを選びます。妄想タイムに欠かせないBGM。これがないと頭の働きが鈍くなります。ノスタルジックなギター弾き、スウィングギターといえば、ジャンゴ・ラインハルトです。
隠れ家は今40年代にタイムスリップします。ジャンゴのギターの音色に包まれヴィンテージファブリックの感触を楽しんでいます。40年代程古くはないですが匂いたつ様な味わい深いファブリック。ビジネスサイドでは絶対オーダーしないであろう極太チョークストライプのブルーのファブリックを僕の頭の中でオーダーしました。出来上がったジャケットに袖を通す。さぁどこに着ていこうか?華やかなパーティー?どちらかと言えば場末のBARかな。カウンターで一人飲んでいると素敵な女性が現れ横に座る。「素敵な柄のジャケットですね。」「ありがとう…。君の瞳に乾杯!」カチン。
「似合ってるかなぁ。皆に派手って言われるんだけど、大好きなジャケットなんだ。古い布地なんだよ。富山にある店で見つけて、ナポリで仕立ててもらったんだ。オーナーは派手だからヤメといた方が…と言ったんだけど、もし着られなかったら部屋に絵のように飾っておくつもりだからって頼んだんだ。」「へぇ~インテリアにもなるのね。貴方の部屋は面白そうね」「男の浪漫かな。あっそういえばベッドのカバーもこのファブリックでオーダーしたんだ。部屋に来て肌触り試してみる?」「このスケベオヤジ」
バシッ!!痛!トホホ…。これじゃ寅さんの冒頭シーンだよ。まぁいいけどね。僕もヒマだね。もう3:00A.Mだよ。
最後にもう一枚レコードを。ジョニー・フラミンゴ。誰ソレ。全然わかんねぇや。ジャケット裏の英語よくわかんないけど、50年代のJAZZVOCALみたいだ。1曲目シナトラで有名な「In The We Small Hours Of The Morning」こりゃいい!いいよ。シナトラとは違ったネットリとからみつくような黒人ボーカル。ナットキングコール風。モノトーンのシンプルなジャケットに惹かれて買った。いわゆる「ジャケ買い」。ヴィンテージのJKとレコードのジャケットは第一印象に限るのかな?どちらも壁に飾っても格好良いかな。
さぁそろそろ夢の中で太いチョークストライプのブルージャケットに合うシャツとパンツを考えようか。おやすみなさい。ZZZ…。

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