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2025/07/14

S氏が結びつけたクリエイティブな縁

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その店は、青山骨董通りの一本裏通りにあった。
今でも僕が憧れる男の夢、伝説のセレクトショップ「La Gazzetta 1987」。
この店の話は前にも書いたことがある。
ファッション、車、バイク、音楽、アート、建築、インテリア、船...。
ここまで男のロマンに溢れたセレクトショップは、今後出てこないだろう。
イタリア文化が日本に入ってきたタイミングであったにも関わらず、デザイナーにはこだわらず、イタリア職人技と官能的エロスに溢れた大人の男のテーマパークのようだった。
イタリアでも全く無名だったフェリージを発掘し、育てた。(世界販売の代理店になった。)
今は亡きS氏。先見の明に秀れ、イタリアのフィルターを通して見たファッション探し、紹介してくれた。
フェリージが売れ始めた頃、S氏から富山にフランチャイズを出さないか?と持ち掛けられたが、2FのCAFEをOPENした時で断ったことが悔やまれる。
やってたらなぁ~。バカ、バカ、バカ。
でも、S氏から無名でも自分が信じたものをやり通すことを教わった。
売れ筋ビジネスに走るだけじゃ面白くない。
自分が心底惚れ込んだものを広めていく面白さは、今でも持ち続けている。財産だ。
先週 名古屋からカップルが来店された。
「何度も来たんですよ。定休日と重なり、何度もフラれましたよ。2FのCAFEに行ったら、フェリージの自転車があって...初めて見ました。2Fの店主から全て1Fのオーナーのモノだと聞いて、やっと来れました。」
聞くと、デザインの仕事をやっていて、お洒落な小さい船を作っているそうだ。
そして、あのS氏との仕事もやっていたそうだ。S氏が亡くなられた後、自宅に呼ばれ、S氏の幅広い趣味、道楽の世界を見せてもらい(フェリージとライフスタイルのスケッチ)、感銘を受けたそうだ。遺品も沢山分けてもらったらしい。
なんか会うべくして出会った彼と僕。S氏の精神を今もリスペクトする二人。
話していると、S氏の影響か、普通のビジネスでは満足出来なくなっていることに気づかされた。
今の世の中、どんな店も余裕がなくなっていると思う。
僕も「La Gazzetta 1987」は無理だろうけど、大人の夢がつまった庶民派個性店を目指していきたい。



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