連休のお知らせばかりで申し訳ございません。
毎年のことですが、2月は頭の思考回路が複雑に絡みます。
来秋の期待と妄想。今秋冬の現実と反省。そして、今は春の足音。
コロナ対策をしっかりして出かけたモンスター東京。
どうしてもこの目で確かめに行かなければならない来秋冬物。
タイトなスケジュールで代理店をまわり、いつもより早めにチェックインしたホテル
22:00、23:00、0:00…ちょっといいホテルで夜景をボーっと眺めながらウォークマン(まだあるの?!)
にスピーカーをつなげ、BGMはオールドJAZZ。
「これから(商売)どうしようか。」
「悪けりゃ悪いなりのやり方があるさ」
「そうだな、ただの服屋で終わりたくないからな。」
「俺の好きなようにすりゃいいだけのことか。」
なんて意外とポジティブな妄想が夜景に浮かぶ。 なんて幸せなヤツだ!
人間 年をとると、そんな開き直りも大事だよ。
カネ儲けなんて欲はないよ。ある訳じゃないけど…
それよりも自分の存在を残したくなってくる。
「富山にALBANOという店があるんだ。変な店でさ。何がしたいかわかんないけど、なんかゴチャゴチャおいてある。商売やる気あんのかな。でも、置いてあるイタリア服は、結構面白いのが多いんだよ。一回行ったらクセになるらしいよ。」
なんて良くも悪くも全国で、富山でウワサになるのが理想だな。
余計な話ばっかりになっちゃったけど現実に戻って、春夏物の入荷が加速してます。
スーツ、ジャケット類はデ・ペトリロ、ティト・アレグレットが入荷しています。
GABOも日本に到着したところです。
ジャンネットのシャツジャケット、ジレ、パンツ。トラマロッサにインコテックスのパンツ他モロモロ入ってきてます。
お時間ありましたら、、お立ち寄り下さい。
前回のブログ 「自我のつまった店を極めるには。」で、人気ブランドは今更扱わないと書きました。
でも、「そんなに意固地にならなくてもいいじゃないか。素直になれよ。」 と言い聞かせているのも事実です。
今回の東京出張。取り扱いが豊田貿易さんに移ったラルディーニを見て、考え込んでしまいました。
久しぶりに見たラルディーニ。
ラルディーニが登場した頃見た時はボリオリ全盛期でした。
そんなに感動もなかったので、「ウチはボリオリ一本でいこう。」と決めたことを思い出します。
しばらくして見た時は、面白そうだな。と思いながら、ハードルの高さ(仕入れ数のミニマム)に、「ウチはナポリ御三家でいく。」と流していました。
豊田さんで久しぶりというか、着てみたこともほとんどなかったラルディーニに袖を通してみました。
「う~ん、なるほどねぇ。」
僕が感じたのは、ボリオリでした。
「北の服の匂い。」
スタイリッシュで洗練されていて、完成されたスマートさ。
最近 ナポリのドロクサイ服につかっていただけに、それとは違うなんか軽い雰囲気を思い出しました。
ナポリを知ってるようなことを言ってますが、ナポリを本質をつかんでいる訳ではないですよ。
ただ、ナポリの服を数年扱ってきて、ナポリの技と精神をちょっとはかじっているつもりではいます。
男の上衣の奥深さ、面白さを感じております。
そして、ラルディーニの売れている訳も再確認しました。
エクスクルーシブの素材の面白さ、ニットジャケット等のナポリにはない柔軟性。
豊田さんの担当Kさんの、「12pでいいですよ。」という一言に、おもわずグラっと。
そんなにいろんなブランドをやる余裕はないんですが…。
ジャケット、スーツが売れてる訳でもないんですが…。
アルバーノの中に売れてる人気ブランドが少しはあってもいいか…。
という思いで、今秋冬から少しだけトライすることになりました。
そんなに沢山やるつもりはありません。 ここまでやらなかった僕のプライドというものもありますし。
ただ、何が飛び出してきても意外性を皆さんに与えることこそ、アルバーノの魅力の一つにしたいと思います。